"最後はお客様が笑ってお店を後にしてほしいんです"
上三川城址公園通り商店街の東側。住宅街にたたずむButch Cafe(ブッチカフェ)。
オーナーの自宅を改装した店舗で、台湾風家庭フード、コーヒー、ケーキを提供する。
駐車場は店舗目の前の他、手前の幼稚園用駐車場も利用できる。
2019年1月にオープンしたButch Cafeは、オーナーが上三川町で行われていた城址ナイトに出店者として参加しつつ、 2年かけて自宅をDIYで改装し、満を持して完成したお店だ。 城址ナイトで出店していたころからの常連客はもちろん、地元客のみならず、県外そして都内のメディアにも取り上げられている。
店舗に入ると、まずはケーキやスコーンが入ったショーケースが出迎える。 その他、店内を見渡すとカウンターにはオーナーと親交が深い方々のハンドメイド作品達。 木製のぬくもりある店内には8席備え、料理音が気持ちよいキッチン近くの席から、開放的なサンルーム席など、座る位置によって多様な雰囲気を味わえる。
席に着くと、Butch Cafeと書かれた、小さなメモ帳に気づくだろう。これは各席に置かれており、客とオーナーのコミュニケーションツールとなっている。
いつもお客様が書いた内容を読むのが楽しみだと語るオーナー
“思ったよりも書いて下さるお客様が多くて、お客様同士でノート越しに会話をすることもあって、見ていて面白いですね”
“ケーキへのリクエストを書いて下さるお客様もいらっしゃって。そんなときは頑張って作っているんです”
Butch Cafeで提供している商品は大きく3つ。フード、コーヒー、ケーキだ。 フードに関しては、訪問時(22年9月17日)にはエビそぼろ麺、おぼろ豆腐スープが提供されていた。地元の情報メディアにも取り上げられ、 料理好きのオーナーが城址ナイトで出店していた頃から腕を振るい、根強いファンが集う。 日替わりでメニューが変わるので、Butch CafeのSNSをチェックされたい。
コーヒーは小山市のCafe FUJINUMAで焙煎されたコーヒー豆をプレスで抽出する。プレスによって豆のオイルが抽出され、より芳醇な香りを楽しめる。 Butch Cafeで提供しているコーヒーはWebサイトでも購入できる。オーナーの娘が以前に働いていたカフェから仕入れており、味はお墨付きだ。
ケーキは、パティシエである娘のしおりさんが手間暇かけて手作りのものを提供する。 幼少期からお菓子作りが好きで、図書館でレシピ本を借りては家族に振る舞ってきた。高校では食物系の学科に進み、 短大では栄養を学んだ。その後古民家、コーヒーショップで経験を積んだ後、Butch Cafeでケーキの提供を始めた。
素材本来の味を活かしたケーキはパティシエのしおりさんが作る
“砂糖にはキビ砂糖のみ使用して、素材本来の味を出すために甘すぎないようにしています”
ケーキは季節の味覚を取り入れたラインナップである。訪問した9月にはりんごのスイートポテト、栗のベイクドチーズケーキ、カボチャのベイクドチーズケーキが並んだ。 毎週土曜日には新しいメニューに切り替わるので、週ごとに新しい味をお楽しみいただきたい。おすすめはカボチャのベイクドチーズケーキとのことで、 筆者も頂いたが、カボチャのホクホク感と自然の甘味を活かしており、ボリュームもある。ぜひコーヒーのお供にいただきたい1品だ。
終始笑いが絶えないオーナー親子
“今後は一緒に、お店をやっていきたいんだよね?”
“母と二人で、もっといろんなケーキを出していきたいんです。”
今はオーナー一人でお店に立つことが多い。これからはさらにButch Cafeが認知され、 ケーキのラインナップを増やすとともに、 常にしおりさんもお店に立ち、親子二人でお店をやっていく。それが親子共通の願いであった。
これからも二人の活躍を応援していきたい。