"ブランデーケーキをもっと身近に"

2022年9月25日（日）小山総合公園で開催されたイベントに出店していたブランデーケーキ工房Dreamin'。
ECサイトBaseで全国に発送し、実店舗では小山市のイベントを中心に出店する。

  Dreamin'は2021年5月、ECサイトでの販売から始まった。 たくさんの人にブランデーケーキを知ってもらうため、対面販売ができるイベント出店も始めた。
  Dreamin'の味を求めて、出店ブースにはひっきりなしに常連客が到来する。


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  メーカーの工場長を務めていた店主の大島さん。工場の従業員として入社した"師匠"より、ブランデーケーキの魅力を教わる。

“その方は定年で退職され、工場で再雇用された方でした。もともとは創業150年を超える銀座の老舗パン屋で職人をやられていた方です。 差し入れとして師匠のブランデーケーキを初めて食べたときには衝撃が走りました”

  師匠のブランデーケーキの魅力に取りつかれた大島さんは、何度も師匠の自宅に訪ねてはブランデーケーキの作り方を教わるようになる。 このとき限りは工場長と従業員という関係から、弟子と師匠に立場が入れ替わる。

安定した職を得ながら、 "このままでは終われない" と次のステップも考えていた大島さん。 師匠との対話を通してブランデーケーキへの思いを募らせていた。

"パン職人として数十年間腕を磨いたからこそ到達できた、師匠のブランデーケーキ。差し入れとして頂くだけではもったいないと思いました。"

  師匠の味を引き継ぎもっと多くの人にブランデーケーキを食べてもらいたい。その思いで、ブランデーケーキ工房Dreamin'を立ち上げた。
それまで、大島さん自身もブランデーケーキの味を追求。初めて師匠のブランデーケーキを食べてから、約10年が経過していた。   Dreamin'のレギュラーメニューはプレーン、ココア、レモンの3種。大島さんが研究を重ねた末、皆に味わってもらいたいと感じた フレーバー3種が店頭に並ぶ。 一番人気は、ブランデーの香りと、柔らかな食感を味わえるプレーンだ。

"Dreamin'一番のこだわりは食感ですね。ブランデーケーキはパウンドケーキと形が似ていますが、Dreamin'のブランデーケーキはスフレのように、ふわふわでしっとりです"

  しっとり。そして、柔らかく。洋酒の絶妙なバランスと、焼き上げ後の1-2か月間熟成が織りなす。日々の味への探求により、フレーバー毎に洋酒の比率・種類、焼き上げ時間、熟成時間は異なる。
  さらには22年9月から小山の酒蔵に足を運び厳選した、日光山系の自然伏流水を使用した柔らかな香りが特徴のクラフトウォッカと、有数の茶産地である静岡県島田市で150年続く老舗から仕入れた抹茶を使用した、 "抹茶プレミアム"も販売する。すでにSNS上では、Dreamin'の新作を喜ぶ声が届いている。


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  ひたむきにブランデーケーキの味を追求しつつも、店頭に立てばその柔らかな笑顔で人を惹きつける大島さん。最後に、Dreamin'の展望を伺った。

“もっと多くの人にブランデーケーキをいただいてもらうために、インターネット販売に力を入れたいですね。 なかなかブランデーケーキって見かけることが少なくて、手に取ってもらいづらいと思うんです。
食後、おやつに、もっとカジュアルに食べてもらえるよう皆さんに知ってもらいたいですね。 そのために今はイベント中心に出店して、まずはブランデーケーキを知ってもらえたらと思っています”

ブランデーケーキをもっと身近に。
未だ師匠のブランデーケーキの大ファンだという大島さん。師匠の味を継承しつつ、Dreamin'としての挑戦が続く。