2024/06/15 Sat
the clo Sasaki wrote
有松絞りはご存じだろうか。有松絞とは愛知県名古屋市の有松町地域で作られる木綿絞である。1600年初頭に誕生し、尾張藩の特産物として保護された。 その「有松絞り」にスポットを当てたお祭りが、名古屋市緑区有松で行われている。
この「有松絞り祭り」を一言で表すと、「400年前の庶民の衣食住モノづくりを肌で感じることができる体験型のお祭り」である 。
有松絞り祭りの特徴は、下記の通りである。
有松絞り祭りの特徴的な点は、参加者が有松絞りの着物やアイテムを身に着けて、練り歩くところであろうか。この光景は有松絞り祭りでしか見ることはできない。
皆が同じ織物を身に着けることで、一体感が生まれている。いつかは自分も有松絞りの着物を購入して参加してみたい。
有松絞り祭りでは、「鬼まんじゅう」と「あん巻き」の屋台が出店されている。 この日ばかりは愛知県各地から気合をいれて多くの屋台が出店されているようだ。
鬼まんじゅう:角切りのサツマイモと小麦粉で混ぜて蒸した和菓子
あん巻き:小麦粉を薄く焼いた生地で餡を巻いた和菓子
これらは江戸時代から続く愛知県の伝統的な和菓子。特にあん巻きはチーズがオススメなのでぜひ試してほしい。
有松絞りのモノづくりの伝統が尾州織物へ引き継がれ、織物を量産するための織機が登場し、織機の自動化で技術を培い、今日の自動車産業を拓いた。私はそう感じた。
そんな名古屋のモノづくりの歴史の香りを感じられる有松絞り祭りにぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。