2023/08/13 Sun
FUSEKIDO Ohyama wrote
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中学生の頃の修学旅行以来、京都を訪れていなかった。当時の記憶だと、修学旅行生にあふれていた印象であったが、お盆期間の8月は海外からの旅行者であふれていた。
京都には数々の見どころがある。
今回は2泊3日の旅程であるが、とても京都の寺院をまわりきれない。
京都ビギナーの私は、だれもが知っているような観光地しか回れない。
しかしながら、誰もが知っているから無味ということは決してなく、その奥深い歴史を読み解きながら回ると十分に楽しむことができる。
東海ツアーズの旅行パッケージには品川、静岡出発から選択できなかったため、静岡から乗ることにした。
東海道線をひたすら乗り継ぎ、静岡駅へ。静岡駅は開発中の新しい駅で、飲食店も多い。在来線から新幹線への待ち時間には不自由しないだろう。
さて、京都駅についたのは午後1時頃であったか。ツーリストインフォメーションの自販機で、地下鉄バス一日券を購入して、ホテルで荷物を預ける。
その後すぐに北西部の龍安寺に向かう。
水の流れを石で表現したのが、枯山水という日本庭園の表現法の一つ。
龍安寺の石庭には大小15個の石が点在している。
空間の使い方が見事である。
白い小石は直線に模様がつけられ、岩の周辺は円状の模様がつけられている。
まるで岩の周辺に波紋が伝っているような演出がなされており、動きが感じられる。
石庭を囲む塀も、菜種油と土で固められたものであり、経年劣化による色の変化がより石庭を自然なものとしている。
バスだと2駅くらいだろうか。
室町幕府3代目将軍足利義満が建てた寺院として有名すぎる。
北山文化を反映した煌びやか寺院である。
北山文化は武家、公家、大陸文化が融合しているという。
わび・さびが重んじられる東山文化と対比されるが、北山文化は現代で言うバブル時代であろうか、いろんな文化を吸収して新たなものを生む出す、勢いのある時流であったのではないかと想像できる。
現存する金閣寺は修復されたものであるが、建物を金箔で覆っているため、どこか現代チックであるものの、しっかりとした歴史的価値がある建造物でありそのギャップが面白い。
多くの日本人が義務教育で金閣寺を認識し、金閣寺を見たところで、その驚きは推し量れるものであろう。
しかし、大人になって日本を旅行し、ガイドブックに紹介されている金閣寺を訪ねた海外旅行者にとって、古都京都と現代的な金閣寺のギャップにはさぞかし驚くだろう。
多くの寺院が17時で見学を終了させるため、京都での寺院巡りはこの時間までとなる。
川沿いから一本路地に入ってみると、どうやらここは先斗町(ぽんとまち)と言うらしい。
小規模で古風な飲食店が立ち並び、歩くだけでも楽しい。 天ぷら、すき焼き、懐石を提供するお店が多い。さらに東西の小道に入っていくと今度は地元の人向けの小料理屋がある。 京都の町は都市と古都が融合されており、歩くだけで楽しい。 午後から京都について、スマホの万歩計が2万歩近く示したあたりで、翌日に向けて休むとしよう。