2023/09/24 Sun
FUSEKIDO Ohyama wrote
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前回までのあらすじキッチンカー楓赤堂が営業開始するまでのあらすじ。
退路をたつために勢いで軽トラを買ったおおやま。社宅の駐車場に軽トラをこっそりと駐車する。
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新規に車を持つと保険、駐車場などの固定費がかかる。
キッチンカーは初期コスト、固定費が安いため、手軽に始められるといわれるが、それでもコストは0ではない。
保険は会社で斡旋しているものに入る。団体割引が適用されるので、使わない手はない。
問題は駐車場だった。
幸いなことに住んでいた「社宅」には広大な駐車スペースがある。会社のOBと思われる年配の方が管理人をやっており、書類を書けば給料から駐車代が天引きされる。
しかし社宅に軽トラを乗り回している者はいない。どこか目立たないところに軽トラを置きたいと思った。
「ちょっと軽トラ改造しますので、土日しか乗らないので駐車場は遠くていいですよ~」と、車いじりバイクいじりと同じ感覚で、軽トラをいじくるから、周辺に車が停まっていない駐車場所をお願いした。
だいぶ後の話になるが、この広大な駐車場のおかげで、キッチンカー自作は実現したといってもよい。
DIYは楽しい。けどできる場所がネックになる。
栃木は土地を持っている方が多いため、キッチンカーを自作するという話はよく聞いた。
軽トラを受取りに行く。
久しぶりのマニュアル車。軽トラはクラッチがやわらかいので、運転しやすい。マニュアル車の練習には軽トラが適しているのではないかとさえ思う。
下野から石橋まで。旧4号を軽トラでひたすら走り、軽トラを社宅の駐車場に停める。一般車が連なっているところに少し距離をおいて軽トラ。どう見ても社宅の清掃業者のそれだ。
この日は2021年7月31日。会社の夏季休業が翌週。この夏季休業を使って一気にキッチンカーを仕上げる計画であったため、ぎりぎりの納車。これで夏季休業期間はすべてキッチンカーに注げる。楽勝だ。
その後数々の試練に見舞われることも知らず、安直にそう思うのであった。
つづく。